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「リズム把握支援システム」【特許査定】 ~音の無い映像情報のみからリズム、テンポ、強弱を把握することが出来て一緒にダンスや合奏を可能にする技術

リズム把握支援システム

特許出願中の「リズム把握支援システム」が特許査定になりました。

特許出願2020-108253
検索報告書 (特許出願2020-108253)より以下引用:

従来技術:
・耳の不自由な人が音楽に合わせてダンスを踊るために、楽曲のリズムに誘導するような動作を行うカウントマンと呼ばれる人が知られている。

・カウントマンは、耳の不自由な人に対して、流れている楽曲のリズムに合わせるような動作、または、次の動作を示すようなジェスチャーを行う。

・耳の不自由な人は、カウントマンのジェスチャーを見ながらダンスを行うことにより、楽曲が十分に聞こえていなくても楽曲のリズムに合わせてダンスを行うことができる。

課題:
カウントマンが行うジェスチャーは、特殊な知識が必要な動作であり、誰しもがそのジェスチャーを行うことができる訳ではない。このため、カウントマンを用意し、耳の不自由な人が上述したようなダンスを手軽に踊って楽しむことが難しい。

目的:
例えば耳の不自由な人が手軽に音楽に合わせてダンスを踊ったり、合奏を楽しむことができるリズム把握支援システムを提供する。

<<本願発明の特徴>>

【発明の要点】
・耳の不自由な人が手軽に音楽に合わせてダンスを踊ったり、合奏を楽しむことができるリズム把握支援システムを提供する。

・入力部に入力された楽曲データに基づいて、シミュレーション動画生成部がシミュレーション動画を生成し、表示制御部がシミュレーション動画を表示する。

・シミュレーション動画は、カウントパーソンが再生された楽曲のリズムに誘導する補助動作を行う動画である。

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【特許請求の範囲】

【請求項1】
ユーザーがリズムを把握するのを支援するリズム把握支援システムであって、
楽曲データが入力される入力部と、
前記入力部に入力された前記楽曲データに基づいて、カウントパーソンが、前記楽曲データが再生された楽曲のリズムに誘導する補助動作を行うシミュレーション動画を生成するシミュレーション動画生成部と、
前記シミュレーション動画生成部が生成した前記シミュレーション動画を表示する表示制御部と、を備えることを特徴とするリズム把握支援システム。
【請求項2】
前記補助動作は、前記楽曲のリズムに対し、時間的に先行してリズムを示す動作である請求項1に記載のリズム把握支援システム。
【請求項3】
前記シミュレーション動画生成部は、前記シミュレーション動画において、前記カウントパーソンの衣装、前記カウントパーソンの表情、前記カウントパーソンの種類、前記カウントパーソンの大きさ、前記カウントパーソンの声質、および、背景のうちの少なくとも1つを前記楽曲データに合わせて変更する請求項1または2に記載のリズム把握支援システム。
【請求項4】
前記シミュレーション動画は、前記カウントパーソンとともに、前記カウントパーソンとは別のメインパーソンが前記楽曲データのリズムに合わせてダンスを行う動画である請求項1に記載のリズム把握支援システム。
【請求項5】
前記シミュレーション動画は、前記カウントパーソンと前記メインパーソンとが並んでいる動画である請求項4に記載のリズム把握支援システム。
【請求項6】
前記補助動作は、前記楽曲データのリズムに合わせて前記カウントパーソンが体の少なくとも一部を左右に揺動させる動作である請求項1ないし5のいずれか1項に記載のリズム把握支援システム。
【請求項7】
前記リズム把握支援システムは、聴覚障がい者が楽曲に合わせてダンスを踊る、または、合奏するのを支援するためのシステムである請求項1ないし6のいずれか1項に記載のリズム把握支援システム。

 

この技術の活用イメージの例

この技術を使うと、映像からリズム、テンポ、強弱を把握することが出来るので、一緒にダンスや合奏を楽しめます。例えば、耳が不自由であったり、周囲の騒音が大きいくて良く聞こえない状況でも音楽に合わせてダンスを踊ったり合奏を楽しむことができます。音を立てられないオーケストラやアンサンブル演奏中での演奏情報の共有(視覚情報によるテンポや緩急のタイミングの共有)などにも使えます。多様性や包摂性のある社会に資する技術として、また、AI技術との連携から様々な分野への応用性も広がります。

※「リズム」とは、テンポの変化は、もちろん、強弱の変化( 徐々に強く、徐々に弱く等) を含む概念とする(発明を実施するための形態に記載)。

 

以下の動画を視聴する際に、音量を少しずつ下げてみて下さい。カウントパーソンの動き(視覚)によってテンポやリズムの調子を把握することが出来ます。

 

★バーチャルキャラクター(カウントパーソン)による視覚リズムによるラジオ体操

 

★バーチャルキャラクター(カウントパーソン)による視覚リズムによるダンス

 

★バーチャルキャラクター(カウントパーソン)による視覚メトロノームの例

 

 

 

 

 

 

 

CANONICAL:

「リズム把握支援システム」【特許査定】 ~音の無い映像情報のみからリズム、テンポ、強弱を把握することが出来て一緒にダンスや合奏を可能にする技術

 

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